静岡おでんと黒はんぺん
静岡で「おでん」と言えば、「黒はんぺん」が代表的な具材です。県外でも知られるようになってきた「静岡おでん」ですが、その特徴をまとめてみました。

こちらの写真は、弊社の「いわし黒はんぺん」や他の練り物を使って作った丸又特製のおでんです。
静岡おでんの5カ条
静岡おでんの会によると、一つでも該当していれば、静岡おでんと言えるのだそうです
- 黒はんぺんが入っている
サバやイワシなどの青魚を主原料にして、骨ごとすり身にして造っている。黒っぽく、しっかりとした食感で半月型をしている。 - 黒いスープ
削り節と牛すじから取った出汁に濃い口醤油で調味している。出汁を継ぎ足しながら作り続けるため真っ黒に。見た目は濃いが意外とあっさりしている。 - 串にさしてある
深くて大きな鍋の中で、黒はんぺんやその他の具材が1本1本串刺しになっている。駄菓子屋等では、串の端が色づけされていて、違いが分かるようになっている。会計の時に、串の数を数えて代金を支払う。 - 青のり・だし粉をかける
イワシやサバの削り節の粉と青のりの粉を混ぜて、おでんに振りかける。更に魚の風味が増し、コクのある味となる。 - 駄菓子屋にもある
以前は静岡県中部にある駄菓子屋にはほとんど「おでん」があり、一年中味わうことができた。現在では、駄菓子屋に代わってほとんどの居酒屋が静岡おでんをメニューにしている。
焼津でも、40代以上の方は子供の頃、お小遣いを持って近所の駄菓子屋に行き、おでんを食べるのが日常的なことでした。そして、やはり人気№1のおでん種は、黒はんぺんでした。
特に、マイワシを骨ごとミンチにして作っている当店の黒はんぺんは、青魚の栄養と旨みがたっぷりあり、 育ち盛りのお子様からご年配の方にまでお召し上がりいただきたい自慢の品です。
丸又の「黒はんぺんのこだわり」
- 主に、焼津の小川港で水揚げされ、はんぺん造りに最適なマイワシを厳選して仕入れています。鮮度、脂肪分、身質などが目利きをするポイントです。
- 水揚げされたばかりのマイワシを冷凍保管後、毎日の使用分を解凍し魚の頭と内臓を除去してから丁寧に水洗いをして、骨ごとミンチにします。青魚の旨みと健康に必要なカルシウム、DHA ・EPA等の栄養たっぷりの黒はんぺんに仕上げるためです。
- 保存料・化学調味料・リン酸塩等の添加物に依存しないおいしい味作りをするために、天然のミネラル成分を多く含む「アンデスの紅塩」「喜界島の粗製等」「魚醤」を使い、素材の旨みを引き出しています。職人たちが、毎日の温度や湿度に気を配りながら、伝統的な石臼造りで丹精込めてお造りしています。
- 仕上げは、おいしい練り物造りに欠かせない水です。南アルプスを源泉とする大井川の伏流水を引き込んだ焼津の質の高い水を、更に特殊セラミックのフィルターで幾重にもろ過し、軟らかな体に良い水で茹でています。
お客様に「これは旨い!」「おいしい!」と笑顔で幸せを感じていただき、健康造りのお役にも立てれば、これ以上の喜びはありません。