焼津とゆかりのある小泉八雲にちなんで、弊社は明治時代の「はんべ(黒はんぺん)」を再現した商品
を9月より販売させていただいております。
八雲の名著「At Yaidzu(焼津にて)」から商品名をつけさせていただき、「はんべAt Yaidzu」としてご案内させていただき、しかもラベルには八雲自身が描かれたイラストを使用させていただいております。
おかげさまで、八雲ファンのお客様から大変興味をお示しいただいておりますが、ご来店のお客様からは、「何故 Yaizu ではなく Yaidzu 」なの?とのご質問をいただいたことがありました。多分、他にもそのように思われる方がいらっしゃるかもしれません。
八雲は非常に音に敏感な方だったそうで、最初の赴任地となった松江でのいろいろな音、例えば宿屋での臼と杵を使った米をつく音、早朝の野菜やシジミ売りの声、お寺の鐘の音などが、テレビドラマの中で幾つか描かれています。
そこで、またまた小泉八雲研究家の又木克昌氏に伺ってみました。
すると、明治時代は、「ず」は=「zu」、そして「づ」は=「dzu」と表記されていたそうです。
ですから、「やいづ=Yaidzu」なのだそうです。
そういえば、いまでもそのような表記の土地がありますよね!
例えば、薩摩の「島津」は「Shimadzu」ですし、確かに、音を正確に発音するのであれば、こちらの方が良いかもしれませんね。
明治時代の方が、音に忠実だったのかもしれません。
朝ドラがきっかけとなり、いろいろなことを再認識する機会が増えているように思います。


