9月に入っても猛暑が続いていますが、朝晩はこれまでと違い暑さが和らいできているように感じます。
庭では、いつしか蝉の大合唱が止み、秋の虫が鳴いています。
8月の終わりのことですが、OBの方が埼玉県から訪ねてくださいました。
前々日に事務所にお電話をいただき、「週末に親戚の法事で藤枝まで行くので、帰りに寄らせていただきたい」とのご連絡でした。

今でも年賀状のやり取りがあり、且つてはOB会に参加されたこともあったので、お顔を思い出しながら、おいくつになられたのかしら?、静岡迄いらっしゃるというのはお元気な証と思い、月曜日のお越しを楽しみにしておりました。
お会いすると、本当にお元気な86歳のお姿でした。

「最近親父が夢に出てきたので、これは訪ねなければならない」と思われたとのことでした。
親父?とは、創業者(私の祖父)のことで、当時は朝4時に起き市場に自転車で行き、魚の買い付けをしたのだそうです。
鰹節職人の祖父から厳しく仕込まれ、それば大変な仕事だったのだと思います。
昨年、二代目が他界し、焼津近辺のOBの方達には連絡が取りやすくなっていたので、当時の同僚の方々に早速電話をしてみました。幸いにも連絡がつき、懐かしい思い出話をしていただくことができました。仕事も大変だったが、焼津祭りにはほとんど丸一日神輿を担いで、翌日には肩の痛みがひどかったが楽しかったこと等、思い出話は尽きませんでした。

私が生まれる前のことであったり、幼くてあまり記憶に残っていないこともあるのですが、「あの頃の修行があるから今がある。」と言われていたのを聞きながら、丸又を支えてくださった多くの方達のことが思い出されました。
本当にありがたく、感謝に思う日でした。